第148回サークル例会 11月3日(月曜日)各務原東高校



  • 穴の回折,球の回折(小川)
  • 火花放電〜電子の通り抜けた穴?(小川)
  • 極板間の電界は濃縮される(小川)
  • 3Dムービー・アダプタのガラス板バージョン(小野)
  • 3Dムービー・アダプタ,ポラロイドカメラでの利用(小野)
  • ガドリニウムって知ってますか?(小野)
  • ゼーベック・モーター?(村田)



    【ブラックボックス台車】
    来日中の中国桂林・広西師範大学のLUO Xingkaiさん(自称・中国ののらねこさん)が,ご夫婦で例会に参加してくれました。
    小川さん・長野さんとは1990年,南京での日中物理教育シンポジウムの時以来のおつきあい。
    台車の上におもり(箱で隠してある)を両面テープで固定し,壁にぶつけるとほぼ弾性衝突して跳ね返ってきますが,箱の中に手を入れてガサゴソしてからもう一度ぶつけると,台車は壁にぶつかったところでピタッと止まってしまって跳ね返ってきません。
    そこで生徒さんに,「さて,どうしてかな?」と問いかけるのです。
    愛知岐阜物理サークルの「ランダム運動台車」をヒントにして作られたのだそうです。










    【大型検電器】

    LUOさんのシンプルで本質的な自作実験装置は,正に「中国ののらねこ」の面目躍如といったところでしょうか。
    これは段ボール箱,アルミ棒,ストロー,ロウソクなどで作られた検電器です。
    なかなか高感度で,これで数々の実験ができます。
    検電器部分と段ボールのケースをショートしたときの電荷分布について,議論が盛り上がりました。
    「私は『教師は生涯学び続けなくてはならない』と,私の教えている学生にいつも話しています。みなさんのように,サークルを作って学び続けるというのは本当に重要なことだと思います」という言葉が印象に残りました。









    【極板間の電場は濃縮される】
    平行板コンデンサでは,極板間にしか電場ができないことを電場の重ね合わせで説明したりしますが,それを実験で示そうという試み。極板に植毛(?)して,いろいろとやってみたのですが,なかなか納得いく結果が出ません。今後の検討課題ですな。








    【ゼーベック・モーター?】
    白銅線のリングに,銅線のスポークをつけて車輪(ザル?)みたいなものを作ります。
    白銅線と銅線の接点をロウソクの炎で加熱しながら銅線のスポークに磁石を近づけると,全体がクルクル回転します。
    ゼーベック効果で流れる熱電流が,磁界から力を受ける(左手の法則!)のです。








    【ガドリニウムって知ってますか?】

    原子番号64のGd(ガドリニウム)は強磁性体で,磁石にくっつきます。
    ところが,キュリー点が307.7Kですから,お湯で温めてやると磁石にくっつかなくなるはず。
    ちょっとお湯につけてただけですが,確かに磁石に対する反応は鈍くなりました。こりゃオモシロイ。
    でも,6g(ガラス管に封入してあります。酸化しやすいのかしら)で¥35,000もするんだって。






    【3Dムービー・アダプタをポラロイドカメラで使う】
    岐阜物理サークルの「3D男(?)」小野さんは,ついにガラス屋さんと話をつけて高精度の3Dムービー・アダプタを作り上げました。
    ポラロイドカメラに取り付けて写真を撮れば,あっという間に3D写真の出来上がり。









    【3Dムービー】

    歪みの少ないガラス鏡製の3Dムービー・アダプタゆえ,動画も高品位な画質で楽しめます。
    このアダプタは撮影・映写兼用なのです。









    【松茸づくり】

    月刊「たのしい授業」に載っていた「ティッシュペーパー製松茸」を作ってみました。バーナーで焦がして松茸らしくします。
    ところが,あまり松茸を見たことがない僕たち(笑)はどうもうまく作れません。なんだか椎茸みたいになっちゃうんだなあ。
    「松茸らしい香りがないのが残念だな」
    「うん,焦げ臭いね」(アタリマエだ)
    「焦げ臭いというより,『胡散臭い』だね,こりゃ」(笑)







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