ホール効果(小野)
【水流実験装置】
広島の土肥さんの作品です。
まず,写真のような水槽に水を入れ,水面にアルミ粉を浮かべます。
マブチの水中モーターを沈めて流れを作り,円柱や飛行機の翼の断面モデルを置くと,見事な流線が観察できます。
流れを整えるための櫛をつけると効果は絶大で,カルマン渦もバッチリ分かります。
右の2枚の写真をクリックすると拡大写真も見られます。
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【マリオットの瓶】
ペットボトルの下の方に直径3ミリ程度の穴をあけます。また,ボトルのフタに穴をあけてパイプを差し込みます。(パイプは固定せず,上下に動かせるようにしておくとよい)
水を入れてからパイプを差し込むと,パイプの下からボコボコと空気が入り込んで下の穴から水が流れ出るのですが,パイプの下端が水面下にある間は流れ出る水のスピードは一定になっています。
パイプを深く沈めると流量は少なくなり,浅くすると流量は多くなります。昔,「水時計」として考案されたものだそうですよ。
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【アルコール鉄砲】
前回紹介された「圧電素子スタンガン」を松尾さんは「アルコール鉄砲」に改造。
おお,なかなかカッコイイじゃないですか。
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【電動おめめグルグル円板】
米村傳治郎さんがどこかで紹介してた円板を,五島さんは電動で回転するようにグレードアップ。
回転する円板をじ〜っと20秒くらい見つめてから,パッと周りに視線を移すと風景がグルグル回ってキモチワルイですよ。
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【宇宙船の帰還】
宇宙船が大気圏に突入するときの角度は2〜5°でなくてはならないと言われていますが,それは何故なんでしょうか。
宇宙船が受ける力を考えると全部で4つありそうです。議論を通していろいろなことが分かってきました。
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 | 【ミクロメーター・ティーチングプレート】
ミクロメーターの使い方は生物の授業でかならず取り扱いますが,生徒さんにはなかなか分かってもらえないようです。
そこでこの「ティーチングプレート」の登場。透明プラスチック板で接眼ミクロメーターを,白色プラスチック板で対物ミクロメーターを作り,黒板上でこれらを重ねて話をすると,かなり定着率がいいんだそうですよ。
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【ホール効果?】
円筒形のコンデンサを分解すると,片面だけに電導性がある長い金属(蒸着?)フィルムがトイレットペーパーみたいに巻いてあることはご存じだと思いますが,このフィルムは1mあたり約100Ωの電気抵抗を持っています。
これをネオジム磁石ではさんでおいて電流を流したら,電流と垂直な方向にホール効果による電位差が観測できるでしょうか。
やってみると,電位差は観測されるのですが,はたしてこれはホール効果によるものなのかどうなのか?
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【ペッ琴マイナーチェンジ】
土肥さんの「ペッ琴」のマイナーチェンジ版です。
ペットボトルのフタに,自転車のタイヤチューブのバルブ金具をとりつけてポンプで空気を入れます。
フタを少しゆるめると「シューッ」と空気が漏れ出てくるので,バチで叩きながら音の高さを調整できます。何本か並べれば楽器ができますね。
圧力が高いと,金属的な音がしますよ。
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【動く分子事典】
講談社ブルーバックスから発行されている「パソコンで見る動く分子事典」を長野さんが紹介してくれました。
この本にはCD−ROMがついていて,パソコンの画面上で分子を回転させたりすることもできるんです。\1,800なら安いと思いませんか?
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【円板の回転】
円板状の物体(コインなど)を床の上で縦にして回転させると,回転数が落ちてくると斜めになって回るようになり,運動が止まる直前には床と接する部分がめまぐるしく変化します。
さて,この運動の運動方程式(角運動量と力のモーメントの関係式)はどうなるか,という力学の本に載っていそうで載ってない問題。
面白いことに,この運動状態では角運動量の向きは円板の半径方向を向いているようなのです。
マルチストロボを使って角速度を測ると,理論値とよく一致しました。すばらしい。\(^o^)/
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 | 【熱風でお湯を冷ます】
夏の暑さでは全国一を誇る(?)岐阜ならではの問題,「体温を超える気温で団扇は有効か?」という議論の中で紹介された実験。 73℃のお湯に,80℃の熱風を送るとどうなると思いますか?
なんと,どんどんお湯の温度が下がるのです。温度計の目盛りが読めるでしょうか。1分もたたないうちに48.9℃になりました。
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buturicd.lzh(350KB) 【2000年7月28日更新】
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